(2010年10月26日) 本日、国連人権高等弁務官は、「米国のイラク戦争に関する流出機密文書は、多くの民間人に対する即決の処刑、拘禁者の拷問や不当な扱いを含む、国際人権法の重大な違反を示している。」と述べた。
ナヴィ・ピレイ氏の事務所の声明によると、それらのファイルは、米国が、イラク軍により拘禁者の拷問と不当な扱いが広範に行われていることを知っていたが、2009年初めから2010年7月までの間、米国軍により拘束された何千もの人々をイラクの管理下に移し続けたことを示している。
それらのファイルは、米国軍が検問所や任務遂行中に民間人を殺害した、多くの未公開の事例に関する情報も含んでいると言われている。
ピレイ氏は、「米国およびイラク当局は、これらの報告においてなされたすべての嫌疑を調査するため、また、違法な殺人、即決の処刑、拷問その他深刻な人権侵害の背後にいる者を、両国が締約国となっている「市民的および政治的権利に関する国際規約」やその他の義務に沿って裁判にかけるために、必要な措置をとるべきである。」と述べた。
同氏は、イラクに対し、国連の委員会にすべての拘禁施設を訪問し、拘禁者の扱いを調べる権利を与える、「拷問等禁止条約」とその「選択議定書」を批准することを求めた。
同氏はまた、イラク政府に対し、助言と援助をイラク当局に与えることができるよう、UNAMI(国連イラク支援ミッション)として知られる同国における国連派遣団とともに、拘禁施設における人権状況を監視するため、人権チームの訪問を促進するよう求めた。
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http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=36570&Cr=iraq&Cr1=human+rights