(*)HRNでは基本的には「ビルマ」の呼称を使用しつつ、国連ニュースや国連関係文書の翻訳・紹介の際には、原文の用法に従い「ミャンマー」と表記しています
2009年8月13日-本日、安全保障理事会(安保理)は民主化指導者アウン・サン・スー・チー氏に対して今週下された判決への懸念を表明し、ミャンマーにおけるすべての政治犯の釈放を求める人々の声に加わった。
今月、安保理の持ち回り制議長をつとめているジョン・ソワーズ英国大使は「安保理のメンバーはアウン・サン・スー・チー氏へ有罪判決が下され、刑罰が宣告されたことと、その政治的影響に深刻な懸念を表明する」と、その報道声明で述べた。
国民民主連盟(NLD)の指導者であるスー・チー氏は、同氏宅にアメリカ人男性が忍び込んだことで、国家防御法に違反したとして、8月11日に有罪判決を言い渡された。
すでに12年以上にもわたり自宅軟禁されているノーベル平和賞受賞者は、さらなる18ヶ月間の自宅軟禁の刑を言い渡された。
また、安保理は、すべての政治犯釈放の重要性をあらためて述べ、ミャンマー政府に対して「包括的な国民和解を実現するため、アウン・サン・スー・チー氏とすべての関連者や民族グループと真の対話をするために必要な環境を整えるためにさらなる措置を講じる」よう強く迫った。
今週初め、バン・キムン国連事務総長とナビ・ピレイ国連人権高等弁務官は、ミャンマー法廷の判決に遺憾の意を表明するとともに、スー・チー氏の即時・無条件釈放を要求した。
バン氏の広報担当官は声明の中で、「彼女とミャンマーにおけるその他すべての政治犯が釈放され、自由で公正な選挙に参加できるようにならない限り、政治的プロセスの信用性は疑われ続けるだろう」と述べた。
“Security Council voices ‘serious concern’ at Aung San Suu Kyi verdict”
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=31758&Cr=myanmar&Cr1=