10月8日の「子どもの権利」一般討論の午後のセッションでは、「子どもの権利委員会」(Commitee on the Rights of the Child)代表のルイス・エルネスト・ペデルネラ・レイナ氏 (写真) が始めに登壇しました。今年で30周年を迎えた「子どもの権利条約」は、現在までに196カ国に批准されています。けれど今日も、貧困、差別、紛争、暴力などで大勢の子どもたちが苦しめられています。
「子どもの権利」に続いて、「人権の促進と保護」に関する一般討論が10月14日から始まりました。写真は、数あるサイドイベントのうちの1つで、「国会の人権とのエンゲージメントを高める」(原題: Increasing Parliaments’ Engagement with Human Rights) と題されたイベントの様子。人権高等弁務官事務所 (OHCHR)、オックスフォード大学、ユニバーサル・ライツ・グループ (Universal Rights Group) 、ならびに8カ国の国連代表部による共催です。
「国会による人権委員会」については、OHCHR がそれに関して実施した調査アンケートの結果と、「国会と人権に関する原則」(原題: Principles on Parliaments and Human Rights) というタイトルの草稿をまとめてリリースしてます。ボタンクリックで草稿がご覧になれます。
テクノロジーでオンライン上の性的搾取・虐待から子どもたちを救おう
〜End Violence Against Childrenからのお知らせ〜
End Violence Against Children (子どもに対する暴力の撲滅) は、国連機関、政府、市民団体、若者たち、アクティビストなどを含めた公共⇄民間コラボのユニークなグローバル・パートナーシップです。ヒューマンライツ・ナウも2017年から加盟しています。
人口知能 (AI) 、機械の学習能力、データ科学、ブロック・チェイン、バーチャル・リアリティなどの革新的なテクノロジーをもって、子どもたちへの危害の発見と対処を高め、増加傾向のある脅威を止めようではないか、という主旨を持つEnd Violence基金。およそ1300万ドル (13 million US dollars) の基金で、応募数と内容によって受け取る額が決まるそうです。現在、関心のある団体からの表明を受付中です。応募条件などの詳細はこちらから。
国連人権理事会の選挙とは?
来たる10月17日に国連総会で、人権理事会の選挙が予定されています。ヒューマンライツ・ナウも声明を提出したり口頭発言をするジュネーブの人権理事会。世界中の人権侵害の防止と監視を担う理事会の理事を務めるということ、それがもたらす影響、選挙プロセスはどういったものなのでしょうか?人権理事会の選挙や理事国のモニタリングを長年してきたISHR (International Service for Human Rights) が、アムネスティ・インターナショナルとヒューマンライツ・ウォッチと共同で今年7月にリリースした冊子 “Opportunities for strengthening and leveraging membership of the UN Human Rights Council” (直訳: 国連人権理事会メンバーシップの強化と影響力行使のための機会) を、この度入手しました。